晩秋やややなつかしき日々の酒よ
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往々にしてあるが、ちょうど俳句に詠んだばかりというのに、それに反してわたしは、今日の昼は飲んじゃった。まぁ、いいかって。固い禁酒の誓いとかでなく、案外に習慣的な飲酒を止められちゃったな、ってそれだけのものだし。でも考えたら4日ぶりで、そんなに、ぜんぜん空いてなかった。この状況は何とも形容しがたいな。お酒をほぼ止めたとは、言いがたいと気がついた❨事実誤認❩。毎日は飲まなくなった❨これは事実❩。毎日飲まなくても平気になった❨これも事実❩。ややなつかしき日々の晩酌❨微妙だ、いや、なつかしきはやはり不適切❩。お酒はやはり好き❨これは大正解!!❩。
何となく飲むことに意識が向いて、今日は飲む方に転んだ。何を飲んだかと言うと、道の駅で見かけて、地場の赤ワイン❨ぶどうも地場産❩。カベルネとかメルローとか、有名なワイン専用の品種じゃなくて、ここらじゃワイン用でもあり、生食でも食べられている、コンコードっていうぶどう。辛口とあったけど、甘さもあった。まぁまぁって味だった。ただのお酒好きなら飲むけど、ワイン好きはあまり好んでは飲まないだろうね、って感じ。わたしはあまりこだわりのない、お酒好きなのでそれなり美味しく飲みました。去年の新酒として売られていて、フルボトルで千二百円だったかな。同じ値段で今年の新酒も出ていたのだけど、そっちは巨峰だったから、ナイアガラもそうだけど、甘いかなとそういうのはわたしも避けました。たぶん東京とか地元から離れた地域では、そんなワインは出回ってないかしらね。イメージとしては、大きなワイン産地らしい北海道では、道民還元ワインみたいな、主に地域限定で飲まれてるものを、たまにこちらでも見かけ買うけど、味的にもそんな感じだった。
今日はねちょっといい気分。やろうと決めていたことがあって、いつでもわたしはそうだが、手をつけるまでがもう面倒で、やだやだなんだけど、今日のところは何とかできたから、ちょっとじぶんに勝ったような感じ。わたしごとですが、よかったです。今の仕事は10日刻みで締切が来るんだけど、それとおんなじ感じで、習慣的に続けようと思ってることはので、次も出来るといいのだけど。何となくだが、もう4~5ヵ月は、朝太陽見る習慣が続いているのが、案外にいいのかもしれない。根気がよくなって、投げ出さなくなってきた気がする。読み通せなかったけど、去年、日本人の女のひとで、チベット密教かなんかの格の高い行者だって人の本を買って少し読んだ。その中で精神性を高め免疫をあげるのに、毎朝太陽を見なさい、出てなくてもその方を見なさいと、アドバイスされていた。やったりやらなかったりでなく、これは毎日やらないと意味がない気がしたが、やればやったで一理あった気がと今はしている。何より太陽が好きになった。今は出てると浴びたいと、その下に自然と出てくようになったし、朝は出てるのが見られるとうれしい。最初に目に入ってきたとき、今日は出ていると喜びが湧き出す。前にはなかったことで、その気持ちを覚えてるじぶんに気づき、じぶんでも面白く興味深く感じた。
今読んでいる、人新世の「資本論」だが、すごくいい。バカの壁が目から鱗で衝撃的だったのに匹敵する気がする。何より論が的確だが、その裏づけがしっかりしてて、十分に展開され、精緻な気がするから信用ができる。またこの本の内容が、現実的に社会に与える影響は計り知れないだろう。ああ、そうか、今まで、あれっ、って思ってたことの色々が繋がり、わたし分かっちゃったかも、ってことを感じ始めた本だ。そのこと書きたいと思ったけど、簡単に書けそうにないから、書くとしてもまた今度にしよう。
ただ抽象的に言うなら、今の行き着くところまで行き着いてしまったような、待ったなしの環境破壊を食い止める、今の待ったなし、ぎりぎりの正念場、ポイントオブノーリターン目前で、正しくわたしたちを導いてもらえそうだ。その流れを変えるために本質的な現状と、必要な方向転換を教えているし、それに対し今のコロナ禍の一年半を経た、わたしたちなら如何に大変であっても、覚悟があればそこに踏み出せる気もした。だからその意味で著者は、その今というときに照準を合わせて、一撃で仕留めようと、しなやかな強い信念の上に、撃ってきた確かな弾のようにも思った。ただし相当にこれまでの考え方、生き方を、根本的に改める必要に迫られ、これまでの価値観が瓦解してしまう。また瓦解しないと到底、たどり着けるものではないだろう。変わらなくちゃならないのは、今の社会構造なのだけど、その享受者であり、担い手がその本質を知らないと始まらない。未来のために何かしたいなら、その人からまず先に読めばいいだろう。そこから口伝てに草の根に広まればいい。これは広まっていくだけの力がある論だと思えたし、いまこれが読まれているのも、まだ日本人、捨てたもんじゃない、希望があると思えた。やっぱり、You may say we‘re dreamers, but not the only ones.って、わたしも思わされた。
下手なわたしの紹介よりいいものがあった。わたしが、惹かれた、養老先生と著者の斎藤幸平さんの対談↓。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/67256
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皆さまにも、わたしにも、
けふがよい1日になりますやうに!
けふも1日元気にね!