2019年 02月 24日
もうちょっとなんだがねぇ! |
週末でだいぶ進み、あと30ページになった、わたしを離さないで。わたしが読んだイシグロ作品の一作めだが、忘れられた巨人にも、ある意味似ている気がしてきた。最後は隠されていたものが明らかになるのが想像される❨ちょうどそこに入り出した❩。最後の最後にほんとうの、気づきと出会いがやってきた二人には、救いのような何かがあればと期待したくなるが、でも何となく2作めにして想像されるが、カタルシスはイシグロさんの場合は、無いような気がしている。
イシグロさんの作品では、記憶と自己欺瞞にこだわり、描かれるのが特徴だと、ちょっと前にどこかで読んだ。たしかに言わんとするところはわかってきた気がする。感情に訴えてくるのもやはりよくわかる。胸がきゅーっと何度もしたり、嫌な気分や悲しい気分に何度も誘われてきた。英語でぽつぽつと読み進めていて、昨日今日と佳境に入り読む速度が急に上がり、一気にクライマックスに近づいてきた。
気分にもよるが、何となくだが、読み終えて寝るには、けっこうずしんと重く衝撃が大きい気もする。もうちょっとだが、今夜はここで止めておくことにした。忘れられた巨人は評価が分かれるが、イシグロ作品の中で、この、わたしを離さないでと、日の名残りは、その評価は定まっていて、高いのだとも読んだ気もする。だから一気に読み終えればいい気もするのだが。今日は及び腰。
まぁ、そんな今夜でございます。3月からは三作目にようやく入れるのかな。それは励みになる。中世を描いた忘れられた巨人は、もたもたとした、くどく感じる修飾が目立ち、慣れるまで読み慣れなかったが、90年代というわたしが社会に出た頃が舞台になる、こちらは今風で読みやすく、文体が全然違った。また文体も違うのかね。そういう興味や面白さはある。日の名残りは、たしかナチスの側にいる主人に仕えた、執事が主人公になるとだけは知っている。インタビューや講演などで知る、イシグロさんは人間味があり、好きだなぁという気がするのだが、作品自体には惹かれるのだが、好きかなぁと言うと、ちょっとその辺りは難しい。まぁ、いい。今夜は早く寝るぞー。そしてまた明日から最後のタフな部分には取りかかろう。
by 828summer
| 2019-02-24 19:08
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