2018年 12月 09日
Warmness |
16 days until Christmas!
去年は例外的に行かれなかったが、毎年恒例の地元吹奏楽団の、クリスマスコンサートへ。いつも二部構成で音楽をフューチャーして、愉しい特集的な企画と、クリスマス編成と、風俗的にその年の流行りも反映したコンサートなのだけど、今回はいつもあるような音楽的な特別の企画はなかった。代わりにプロジェクターを使った、映像的なものを効果的に使いながら、しみじみとまた愉しく音楽を聴かせる、オーソドックスな構成だった。でも物足りないということもなく、落ちついていられ、知的な楽しみというよりは、くつろいだ笑顔でゆったり楽しめる感じがして、またこれはこれですごくよかった。
西郷どんのテーマ曲がオープニングで、一番正面前列のクラリネットのパートが、ヴォーカル部分は声を合わせて歌い、壮大で厚みがありジーンとくる演奏だった。続いての朝ドラ「半分、青い」の、星野源の吹奏楽版の、アイディアも今年熱中し観たので、ドラマのシーンが思い浮かび嬉しかった。毎年クールなナレーションと、やや際もの感を出しつつコスプレ的な出で立ちで登場の、MCのお姉さんは今回もキレキレで、更に磨きがかかる位に全く変わらず。さようなら、平成と銘打った第一部では、コナンのテーマをやったので、登場の時は怪盗キッドのホワイトのタキシードスタイルだった。MCを終え、演奏が始まるので、ステージを袖に戻るときも、思いきりよく衣装のマントを翻す様をして去るので、楽団員さんもクスクス笑う。和やかですごく仲の良さそうなのが、それだけでも想像され、とても愉しい雰囲気が漂うのだ。そのMCのお姉さんだが、星野源が朝ドラ主題曲のアイディアを作るにあたり、意図したという着想を紹介していた。主人公はやがてはそよ風ファンという、扇風機発明に心血を注ぐようになるわけだが、さまざまなことに翻弄される毎日を何とか上手く乗りきるのに、主人公たちもわたしたちも、そのためには日々様々なことを考えては試す。そういうアイディア自体が既に発明のようなものなのだ、発明に通じる、似ていると思ったのが、主題曲アイディアの着想となり、イメージが湧き、書いた曲なのだと。星野源も好きなのだが、そのはなしはわたしは、初めて聞いたので嬉しかった。
わたしが今年のコンサートで特に印象に残った曲は、うるうるきそうになった西郷どんと、コナンのテーマだが、アニメでいつもコナン君による前回粗筋のナレーションの入る、あのバックに流れる聞き慣れた有名なさびのパートの、サックスのソロもすごく聴かせどころになってて、コナンを暇があれば好きで見るわたしには、むふふとさせられ良かった。クリスマスパートの演目が全て終わり、アンコールになると客席の子どもたち1人1人に、指揮者ほか数人がサンタに扮してお菓子を渡して回るのだが、もうその頃にはホールには、あったかい空気がわき起こり、全体を充たし、包んでいるのだが、ああこれだった、いつも毎年これで、あったかい気持ちになり、がんばろう、こんないいものをもらったのだから、わたしももっとよい心をだして、もっと元気だしてがんばろうと、思うのだと思い出した。さもしかったり、殺伐としてる部分ばかり、ともすると目につくけど、世の中にはこういうよいものも、少し目を移せばたくさん、あるのだろうと思わせてくれる。毎年ながら、感謝、感謝のコンサート、楽団員さんたち、毎年誘ってくれる、友だちなのであった。
今夜はそんなところ。寒くはなったが、心にはあったかさを覚える、とてもいい日であった。おしまい。
by 828summer
| 2018-12-09 17:34
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