2016年 12月 21日
今日もご容赦(C日記③ 146日め) |
翌朝日記。今朝も西山はやさしい。ソフトフォーカス程度に、その山肌まで見せて目の前にある。わたしからは端に見える、北アルプスの高い山を除いては、雪も筋になった溝の部分の他は、里と同じく溶けて地肌を見せている。
夕方になり急に疲れをおぼえた。子どもの頃からたまにある、ある音楽を聴いた時みたいな、甘美な感覚を覚えていて、長く続くなと紙やPCに向かうような作業を続けていた。その後で年末だからと職場で予定していた、男性は窓ふき、わたしは冷蔵庫掃除をして、その後また別の事務仕事に取りかかった。何か力が入らないような感じ、あるわけないがもしあるとして、この作業のスピードを競う競技会があるとしたら、スピードを上げようとした途端、動きがめためたになっていくような、そんな力の入らなさの感覚。会社を出る頃には今度は全体に疲れを覚えていた。食べたらだいぶなおった。
家からの最寄り駅を降りたら、防災的なものなど地域の連絡を、役所が流す防災無線が、迷い人の捜索を呼びかけるお知らせをしている。複数箇所のスピーカーからで、音が時差式になって遅れて重なっていくような、速度もおかしく、ヘンテコに響いていく。聞いていると迷い人が63才だというのに、そんなに若い人がと、少しショックな気になりながら、無機質にアナウンスする声のヘンテコな輪唱が流れていくのに、また疲れを思い出すような。
年末の編成になり、あまり見たいテレビもなく、藤沢さんの「一茶」を読む。一茶五十歳辺りの、若くから江戸に出たものの、俳句の宗匠として立身出世はおろか、何とか家を構え辛うじて身を立てていくのも、自分には難しかったと未練は絶ちがたいものの、野垂れ死にも嫌だと郷里に帰る時期に差し掛かる。わたしには重く感じる辺り。地方新聞連載コラムで、放送作家の町山広美さんが、逃げ恥と関連させ、今年秋にスタートした総合視聴率(リアルタイムに加え、放送終了から168時間以内の録画視聴分を、重複なしでカウントしたものという)のこと、テレビ離れというが、この数字から何が読み取れるかというような、ことをコラムに書いていた。
今日のところはこのあたりで。読んでくれたひとにはほんとうにありがとう。新しい日がまた、みなさまにもわたしにも、それぞれによくありますように
by 828summer
| 2016-12-21 17:38
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