2016年 06月 16日
滑り込む(C日記② 60日め) |
前の週末の土曜の夜から週明けの月曜まで風邪で寝込み、週明け1日休んだ後で会社に行っていた。スーパーでの食料の買い出しは、その土曜の夕方にしただけ。その日もだるくていたので、切れそうでどうしても買い足したかった、コーヒーとか、洗濯石鹸とか、日焼け止めクリーム(太陽油脂のパックスナチュロンのものを、もう何年も愛用している。いつも行くスーパーが取り扱っていて、ここで買うと安い)なんかの他は、1週間をまかなえるほどのまとめ買いには、全然なっていなかった。そんなにいつもの食欲がなかったので、帰りに駅などで野菜やパンやちょこちょこ買い足して、あるもので今日までしのいでいた。今日はいよいよ食べるものがなくて、家に帰り雨の中を車で、スーパーまで買い出しに出かけた。
最初は品ぞろえも値段もイマイチだが、一番近くのスーパーで手軽にすませようかと思って出かけた。走り出してすぐにフロントガラスに広がる田園風景、ところどころに散らばる麦秋の畑が見えたら、この中を抜けて行こうかという気になり、結局その次に近い郊外型のデパートの敷地にある方のスーパーに足を延ばした。
デパートの広い駐車場に入り、今週末の土曜の信州岩波講座のことを思い出す。告知の始まった時から、行きたいと思いながらいて、去年誘ったYちゃんをまた誘おうかどうしようかとぐずぐずしてる内、日が迫り半ば諦めていた。でもまだ行きたい気があったんだろうね。チケットの扱いをする書店のリストに、このデパートの中の店も名前を連ねていたのを思い出した。もう前々日だし、書店が預かっているチケットも引き上げられているかもしれない。そう思いながら、おずおずレジで聞いてみる。応対してくれた店員さんは、ややけげんな顔を作るのでもう遅かったかと思ったが、枚数によっては足りるかな?みたいなことだったようだ。チケットを預かっている茶封筒を取り出した時、様子から残りも数枚というのがわたしにも分かった。一枚でいいので!、と言って買って帰った。ああ、きっと盛況ですごい人だろうな。
この講演会は県内各地でやる信州岩波講座の、その“まつもと”編というもの。去年は俳人の金子兜太さんと黒田杏子さんが来て聴きに行った。ホテル・ブエナビスタの大宴会場を会場に開かれたが、去年も老若男女の老が多め若は少なめだが、いずれにしてもすごい人だった。広い宴会場いっぱいにぎっしり埋められた椅子に、もう空きがない位に人が詰めかけていた。近年のサッカーの山雅の盛り上りと言い、こういう時に松本の人は元気がいいなぁと、我ながら頼もしく思う。と言うか、最近ほとんど行けてないが、コンサートに前よく行くとアーチストが、「松本最高!! 」と言うのをよく聞いた。その時はよそに行けば、よその地名がそこに入る位にしか受け止めてなかったが、どうも松本ピープルはそういう気質があるらしい。色んなものを単純に有り難がって盛り上がる。芸術やらスポーツやら文化全般を愛し、尊敬し、親しみを持ちそれに対する素直な気持ちをオープンに表す。やっぱりわたしにも、そういうところはあるなぁと、この前行ったばかりの中山英子さんが似たようなことを言っていて、改めて実感した。
そんな訳で、きっと今年も老にだいぶ偏重はしてるでしょうが、すごい数の男女の中に混ざって、澤地久枝さんと落合恵子さんのお二人による話、聞いてくるのを楽しみにしてます。安保の話するんだろうな。わたしはしっかり意見が固まってないから、いくつも聞く内に自分の考えも言える時が来るのかしらね。そっちに偏るとは思うが、違う面の話が寧ろ楽しみ。生涯独身を通すだろう女性お二人。落合さんはアナウンサーを経て、作家としてや、クレヨンハウスの経営のほか、お一人でお母様の介護を長くされてもいた。澤地さんというと、キリッとした短いヘアスタイルに粋な着物姿が思い浮かぶが、最初は編集者をされていて、中年期に大病も克服され、ノンフィクション作家として大活躍され、後年は沖縄で若い人に混ざり大学生もされていた。演題は「わたしたちの本音」。どんな話が聞けるか楽しみだなぁ。
蛇足ばかり多いだらだらの、この1つだけの話でだいぶ長くなった。時間切れも近づく。どこかで聞いた話だが、作家の講演会に行くいいところの1つ。次からは読むときには書かれている言葉が、それを作家の語る声が聞こえるように聴覚的に、更には側で語っているその顔や姿まで思い浮かぶように視覚的に、感じられて伝わってくること。確かにそういうことはある。そういう経験をした後は、そう脳内変換されるようになる感じだ。色のついた絵みたいになって、印象が最悪でなかった場合に限るが、おまけではあるが嬉しいおまけだ。
まとまらない話も、今日のところはこのあたりで。読んでくれた人にはほんとうにありがとう。週末だ。バレエに誘われたおかげで、一緒に行こうと誘い、一年以上会わなかった高校の友だち二人と久し振り、三人の最近の近況の報告会になりそう。二人とも見事にバレエの方はパスしてきた。みんな自分の世界があるから、そんなもんなんだろうね。年取るとサークルの重なる部分だけで、無理せず選択的に付き合っていく。自由で、案外いいってことだと思うろ(全部付き合ってもらえず、ちょっとさびしいが)。新しい日が、続く週末が、みなさまにもわたしにも、それぞれによくあるといいなぁ、もといきっとよくなる
by 828summer
| 2016-06-16 20:26
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