2016年 02月 04日
ちょっとしたことが嬉しい(C日記 53日め) |
昨日、今日と、粉糖をまぶしたような雪を表面に薄くまとった、西から北西の方向に見える山が、いつもより近くに迫って見え美しい。毎朝家から最寄りの駅まで向かうとき、雪が降って以来はずっと、少しだけ近道の国道の舗道を通るのをやめ、裏道を歩いているが、その時間に見る景色に心が洗われていくようで感動する。
山々は相変わらず美しいが、それがいつもより近くに見えると親しみを覚える。屋根の軒に発達したつららも目を楽しませてくれる。囀ずりに気がついてふと目をやると、通りすぎる家々の木々に、やって来きている鳥たちの姿が見える。また鳥たちにも親しみを覚える。木に止まっている一羽のからすを発見して、カーと大きい声で鳴かれると、嫌悪感や恐怖もあまり感じず、あんたここにいたの?と横目に通りすぎる。
そんな風に今朝も1日をスタートさせたが、その家から駅までの裏道、電車の到着する松本駅の僅かな滞在時間、会社に着いて最初の仕事の一本の連絡の電話。その一時間ばかりの間に、ほんとうにささやかと言えばささやかなんだけれど、いい気持ちになることが、3つ続いた。こいつぁ、春から縁起がいいやと、思わず言いたくなる。
みんな人の小さなやさしさ、心遣い、前向きな気持ちといった、穏やかな人から発せられる、和やかな波動を受けて、気持ちがそれから良い影響をまっすぐに受ける。朝の感覚というのは澄んで、一際そういうものに敏感な気がする。
ほんとうにささいなことだ。駅までの人家の脇を抜ける生活道路は、狭いので随所の待避できるところを探し、車同士でなく人と車の行き違いにすらも、殊に道路脇に雪の残る今などは特に、どちらかが止まって相手が通るのに道を譲る場面に度々遭遇する。今朝は歩くわたしの横を、スピードも落とさず通り抜ける車があり、ちょっと怖いなぁと思う。普段歩かないで車でだけ通っていると、きっと歩行者の感じるこの怖さには無頓着なんだろうなぁと、考えて自分を納得させる。
駅のすぐ近くまできて、まただいぶ狭いところで、向こうからやって来る車が停まって、わたしが通りすぎるのを待っていてくれた。悪いと思い急ぎ足で向かい、ずっと停まってくれている車に、もう大丈夫だから、近くでもういいから行って!と、手で合図を送る。そのとき見ず知らずの、車を運転していた人と一瞬目が合い、遠慮がちに、ど~もというような表情をするのがわかる。ほんのその一瞬の交感、気持ちがクロスするような感覚に、小さいけれど小さくない喜びを覚える。
着いた松本駅ではいつも、電車の到着時刻が会社の始業までそんなに余裕がないので、僅かな時間が惜しい。特に昨日は責任者が、進んでいたタイムカードをジャストタイムに合わせたから、明日はそのつもりで気を付けてと、みんなに知らせてくれたので、今日はいつもより“まき”で行かないとという気でいた。
朝は最近はいつも、駅のキオスクに美味しい地元のパン屋さんのサンドイッチがあるので、それやオニギリや、小さめの助六弁当のどれかをローテーションで昼用に買うことが多い。駅にいくつかある中の、わたしの寄るキオスクのスタンドには、数人の人が代わって販売に立っている。その中の一人の人は、毎日のように行くわたしの顔を覚えてくれて、おはようございますとか、いつもありがとうございますとか、必ず声をかけてくれる。それだけでも少し嬉しい。
今日はいつもより急がないとという気持ちで焦りがあり、お金を出すときに普段なら小銭があれば、なるべく端数を揃えて出すが、上手くサイフから取り出せず、途中で焦れてお札だけで、ああもういいです、これでお願いしますと言う。おまけに千円札を出したつもりが、裏にくっついて5千円まで一緒に出していて、二枚もいらないよ~と、親しみを感じる口調で笑って言ってくれる。「ああ、くっついてた」と言うと、「上手く出てこないし、くっついてるしね」と。これもやはりちょっとした交感。
会社に着いてからは、去年の12月から外注をしてくれるようになった友だちに電話する。最近ミスが増えてきて、フォローアップで現地で教えて欲しいと言うので、明日の午後とだけ約束していて、はっきりした時間を詰めてなかったので、その確認のため。
1時か2時頃からと思っていたので、どっちの方が良いかと聞くと、午後はもうその時間だったら行っているので、いつでも作業している場所に来てくれたら良いと言う。外注さんはいつ行っても良いし、何時から何時間いなければとか会社が強制している訳ではない。始めた時は副業なので、どのくらいできるかなぁなんて言っていた。最近の出してくる仕事の量を考えると、それも当然だったかもしれないけど、あまりガツガツやる人じゃないのに、やる気になってくれてるんだな、この仕事そんなに嫌じゃなくて、もしかしたら合ってたのかなと思ったら、「あらそう、その時間はもう普通は行ってるの!?」と、ズルッって感じで笑ってしまう。
ということで、今日は朝から3連発。こんなことは覚えがない。立春からのプレゼントをもらったような感じで嬉しかった。
今日のチェンジ日記はどうだろう。データベースを本社仕様に移すのが予定されていて、それが一段落するまでは一旦残って欲しいと、退職願いを上げるのを保留にしている。移行の準備で、わたしの業務ごとの使用しているデータベースや、その使用しているメニュー、データベースの場所などをまとめて分かるようにして欲しいと言われていたのが、ようやくまとまり責任者に提出できる。
今やっていることを、本社の仕様で代替えできる状態になるべく近づけてもらうため、その部分を新しい環境で進められるようにマニュアルを作ってもらうため、現状を把握してもらう必要があって作っているもの。取り敢えず最初のものは、責任者が言っていた今週中という締め切り前に出せて良かった。今週から始まった新しい仕事の流れの方は、できたら明日はスケジュール的には最初のものを送りたい。ちょっと厳しい。明日何とか送り出せると良いが…。午後はつぶれるので、調査は明日はやっている時間がないだろう。もう怖くもないけど、社長また何か言うのかなと思うと煩わしい。まだ2年ばかりで昔を知らないが、社長は年を取ると、せっかちになり余計に待てないのかな。周囲は振り回されるね。わたしはもっと年をとっても、やわらかい頭のままでいられたらいいなぁ。
終始何て言うことのない、地味~な話が続きました。恐縮。今日のところはこの辺りで。読んでくれた人にはほんとうにありがとう。週末です。みなさまも、わたしも、もうひと頑張り。そして良い週末になりますように願って
by 828summer
| 2016-02-04 22:01
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