2015年 08月 07日
変わらぬ趣味があったり、今もアイドルはいますか? |
先月、井浦新の特集が目にとまって買った、Quick Japan vol. 120(大田出版)。どういう狙いの、どんな人をターゲットにした雑誌なのか、まだ初めて買って読んだのでよく分からない。それでも私なんかよりずっと若い、メインの読者年齢層は大学生から、せいぜい30代半ば位までかなぁとはおもう。
今の時代や風俗を捉える演劇や映画や音楽などのカルチャーに関心が高く、ネット以外にも常に活字やマンガやテレビといった、雑多な媒体にも触れているような人たちといったところか。わたしの若い頃にはそういうタイプはそこそこいたけど、今も変わらないのか。スマホやタブレットの普及でよけいに、SNSを含めたネットに奪われる時間が長くなったことで、若い人には雑多なメディアに直に触れるような、多様な情報の取り方をしてる人が減ってきているようにも思える。ちょっとそこは何となくではっきりしない。
案外手にとって、読んでるのはもう少し上の層のような気もする。あながちわたしが興味をひかれ読んでるのも不自然でなく、若い頃の嗜好をひきずる、わたしに近い年齢層も隠れたターゲットにされているのかななんて、穿った想像もしたりた。
現実的なタイプなのか、25才過ぎた辺りから、あんまり熱烈なファンになるような、アイドル的な人が出来にくくなった。松田優作~舘ひろし~大江千里の三人だけで、今のところ後に続く人は生まれていない。ヨン様の結婚の話題がしばらく前に出ていたが、あんな風に熱狂できたファンがある種うらやましかったな、わたしは。
その代わりに、食べ物や趣味のようなものと同じで、俳優やアーティストにも短いマイブームがきて、知らぬうちに去っていくようになって今に続いてるのかな。朝ドラのヒロインの相手役だったり、そこもある時からはあまりブームがこなくなったけど、それでも久々に篤姫の時は堺雅人だった。JINを見ていた時は、綾瀬はるかが恋い焦がれる大沢たかおにも。でも綾瀬はるかがいちずに恋し、たとえ報われなくてもひたむきに相手を想う姿に、きゅんとして彼女の感情を経由してひかれるブームだったなぁ。
先述の雑誌で井浦さん(ちょっと前にしばらく、マイブームがきていた方です♪)が、新しいファンのわたしには今のイメージとはだいぶ違う気がするけど、ずっと続いてる趣味はプロレス位ですって言っていた。それに触発されわたしはないかもな~と、ちょっと残念な気がしている。と同時に井浦さんでもそうかと、自分のつまらなさに安心もしている。
人となりをフューチャーするのに、親交のある何人もの人との関わりも、インタビューや対談などから紹介していたが、プロレスを引退し今はプロデュースする側に回っている小橋建太さんとの結び付きも太く熱いものがあった。
高校時代からのプロレス好きとのこと。お付き合いは純粋なファンであるところの憧れからスタートして、ファッションブランドを手がけるクリエイター・井浦新として、現役時代から今に至るまで15年、ずっとコスチュームのデザインや製作など無償で提供を続けている。熱い男に対峙しては、秘めた熱い思いと、クリエイターのクールな頭で最適を引き出すコスチュームデザインで、レスラーとしての何度かの転機に寄せられる依頼に応じてきた。「作り出すデザインが深い」と、転機にある自分が一人闘う裏で自分を高めていくイメージ作りや、内面に与える影響力は大きかったと、年若の井浦さんに小橋さんが寄せる信頼は絶大。今はお互いにリスペクトし合うような、純粋な親交を続けているらしい。
井浦さんは今ほんとうにクリエイティブに色々なことを手がけ、日々一つ一つのことを切れ目なく、今このことやり、次はあのことをやりと、呼吸するように自然に切り換えて、立ち止まることなく何かをし続けている。家族との濃密な時間も、人に会いに行くことも、展覧会やイベントに行くことも、準備も含めた仕事も、どれもみな一続きのこととして捉えているようだ。
特集を半分ほど読んだところだが、いいなと思う。マイブーム再燃なるか…。いや寧ろ年若だけど生き方として憧れだなと思った。
アイドルの話からは逸れてしまったけど。まぁいいや。おしまいです。井浦さん、ファッション(※)も好きです。日曜美術館(日美)でチェックしてみてね♪
※自分の見せ方、ファッション、スタイリングでもしっかりしたものに演出したいと、スタイリストやヘアさんは、日美と「探偵の探偵」では独自に選んだ人を頼んでいるらしいよ。
by 828summer
| 2015-08-07 23:04
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